これはネットで誰かを攻撃することは意味のない無駄なことだというメッセ―ジだと捉えられます。
最後のまだまだたりないからはこの誹謗中傷する人たちのもっと誹謗中傷したいという気持ちと、そんなことしても意味ないよというぼくりり氏の2つの気持ちが込められているのではないかと感じました。
みなさんこんにちは!ブログの管理人
ラチェットです!@ratchet0808 twitter
この記事では
ぼくのりりっくのぼうよみ
[ CITI ]
の歌詞・MVの意味
について考えていきたいと思います。
僕は歌詞やMVを初めて見たときに、理解するのに時間がかかったので、捉え方の参考になればと思い記事を書いています。
あくまで個人的見解ですので、その点はご了承下さい。
また、この作品は3部作の構成となっています。
1作目のSub/objectiveについてはこちらの記事で紹介していますのでまだMVを見ていない方はこちらを先に読んで頂く事をお勧めします。
「CITI」というタイトルは
「Creatures In The Internet」
の略だそうです。直訳はインターネットの生き物です。
ネトウヨのことについて書いている。とぼくりり氏も発言しています。
ネトウヨは自分自身の思想に反するネット上の意見に対し、攻撃的なコメントを展開する人々全般を指します。
それでは英語の部分を翻訳しつつ、わかりやすくするため7分割にして考えたいと思います。
虚ろなour relationships
灯りもない闇の中を
走りだす 当てもなく 止めどなく
代わり映えのない日々 going on…崩れたformula, action&replay
代わりのない命溶かし
生き急ぐ 死に急ぐ 切り刻む
ありきたりな歌に消えて fadeout出典: CITI/
作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ
作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ
私たちの関係
続ける
形式、決まり文句、お決まりのやり方
行動と繰り返し
「&」を英語でアンパーサンド(ampersand)という
フェ―ドアウト、徐々に消えていく
虚ろな関係、先の見えない同じ毎日が続きます。
崩れた形式、行動、繰り返し これは
プロアクションリプレイ (Pro Action Replay)
というゲームの改造ツールを表している可能性もあるかなーと考えています。
[崩れた形式、アクションリプレイ]とすれば、裏技等で、狂った世界のように捉えることもできます。変わりのない命はゲームなどで無限にある命とは違い、現実世界で1つしかない命を溶かしていると考えるとさらに合点がいきます。
そんな毎日が徐々に過ぎて行く。といった感じかと思います。
世界はもうとっくに色褪せた
仕方なしに網膜をも濁らせた
明日にしか希望を見出せない
きっとそこに待つのは淀んだ未来
曖昧な言葉で心を誤魔化して
麻痺した感覚で必死にpump up & spit out
繰り返す幼稚なComedy“まだまだ足りない”
出典: CITI/
作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ
作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ
吸って、吐いて
コメディー、喜劇
世界は色褪せた、網膜をも濁らせた、明日に希望を抱いていると言っているのに、その明日は淀んだ未来と言っているため、明日に希望を抱いてなどいないという表現だと思います。
pump up & spit outは呼吸か、心臓の鼓動か、情報や感情をインプットして、アウトプットする音楽活動を意味しているのか、難しいですが、生きる事を表現していると考えます。
自分が誰なのかさえも分からなくなれば
枯れた心と世迷い言
何度目の半透明の幻想に欺かれた
the poor people 毒されて嘲笑う書き殴ったオートメーションは
止めどなく流れるmentionに
埋もれてcrescendo
空になった何かを贖いたくて
足掻いた結果 変わらないステータス出典: CITI/
作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ
作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ
貧しい人々
記載する
クレッシェンド、次第に強く
「自分が誰なのかさえも分からなくなれば」「世迷い言」「書き殴った」「mention」、こうした言葉は、ネットの書き込みを連想させます。
自分が「自分が誰なのかさえも分からなくなれば」では匿名でのアンチコメント等について触れているようにも感じ取れます。
書き殴ったオートメーションはただひたすらに書く、愚痴や独り言のようなニュアンスでしょうか。
メンションはSNS等でよく用いられます。次第にコメント等がついて埋もれてcrescendoで少しずつ自分の言葉が埋もれて行ってしまうようなイメージです。
僕はtwitterをイメージしました。タイムラインに投稿してもすぐに誰かのつぶやきで自分の言葉は流れて埋もれる。匿名アカウントが誰かを非難する。
ぼくりり氏くらいになると自分の発言よりもメンションや、リプライ等が過熱して自分の発言が埋もれてしまうという可能性もあるかなと感じました。
可視化してない価値だけじゃ意味ない
価値観 判断基準が揺らいだ
曖昧に濁したバイバイに I like my one
って言えなかった大体が散乱
惨憺たる運命 気まぐれのアガペー
憐れみ給え この御霊で笑えば
ever 得られなかったレガシー
さえもこの手に crap crap going on出典: CITI/
作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ
作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ
僕のような僕の一部
かつて、これまでに
続いているくだらないたわごと
この部分は難解でした。
匿名で誰が言っているのか分からない情報では判断できない。僕のような一部=匿名アカウントじゃなきゃ発言できないような人が散乱している。という形で考えました。
アガペーとはキリスト教における「無償の愛」を意味する言葉。その後の「憐れみ給え」につながっています。ここの韻の踏み方がかっこよすぎます。
ever 得られなかったレガシー
さえもこの手に crap crap going on
この部分が何を表しているかが難しくこれといった予想がたてられていません。
かつて得られなかった遺産さえもこの手に続くくだらない事
かつて欲しかった名誉などを手に入れたが、実際手にしてみると、誹謗中傷などくだらない事もあるということなのか。有名になってもくだらなかったと現時点では考えます。
ここは捉え方が違うと思うので、分かる方や、こうではないかという方はぜひコメントで教えて下さい。
作り笑いのストレスをトレース
オートで流れる音と同化
幸か不幸か 童話の中
俯瞰すれば勝ちならもうall over
持たざる弱者に好都合なshowtime
新しい黄金律に性懲りもなく執着
全肯定で前頭葉が麻痺したパラノイア
extremeじゃなきゃ感じないEcstasy出典: CITI/
作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ
作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ
気を楽にして
ショータイム
極めて厳しい
狂喜
ネットが誰かのストレスを発散するための誹謗中傷する場、持たざる弱者に好都合なショーの時間になってしまっています。
自分が誰かを非難すると炎上したりして注目を浴びます。しだいにその炎上を楽しむようになったり、もっと大きな炎上をおこしたいと有名人を叩いたりします。
どんどん肥大化し快感にさえ感じてしまう人の事を書いているのでしょうか。
ネットやSNSでのいじめにも通ずるような気がします。
砕けてcan’t identify
明日を待ち続けcall it on
傷つける 当てもなく 止めどなく
消えた自分を取り戻す journey on薄れてso far refraction flow…
誰かに罪の意識投げて
生き急ぐ 死に急ぐ 切り刻む
ありきたりな歌に消えて fadeout出典: CITI/
作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ
作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ
同じになることができない
それを呼んでください
進行中の旅行
とても遠く屈折し流れ…
フェードアウト
ネットで誹謗中傷し、ストレスを発散しても自分は見つからない。
ストレスを発散し、誰かに罪悪感を押しつけても、そのために傷つく人たちがいます。そんなことで快感や楽しさを憶えている人が結構いるのかもしれません。
虚ろなour relationships
灯りもない闇の中を
走りだす 当てもなく 止めどなく
代わり映えのない日々 going on…まだ癒えない傷 溢れてく水
どうしようもなく 割れた容器に注ぎ込む
枯れた花は誰のため?“まだまだ足りない”
出典: CITI/
作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ
作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ
割れた容器に水を注いでも、水は溢れ、花は枯れてしまいます。そんな枯れた花を誰がみるのでしょうか。
これはネットで誰かを攻撃することは意味のない無駄なことだというメッセ―ジだと捉えられます。
最後のまだまだたりないからはこの誹謗中傷する人たちのもっと誹謗中傷したいという気持ちと、そんなことしても意味ないよというぼくりり氏の2つの気持ちが込められているのではないかと感じました。
2018年10月の時点で約150万回再生です。
S 吉村界人
O 池田大
elaiza 池田エライザ
J 本山順子
カジノの客A GOMESS
カジノの客B 加藤実里(A4A inc.)
カジノの客C 鈴木咲子マリア(A4A inc.)
カジノの客D 矢部一芽(A4A inc.)
動画の最後にエンドロールが流れます。
そこに出演者の表記があります。
今作の主な登場人物としては、
金髪の男性 S 吉村界人さん
黒髪の男性 O 池田大さん
女の子 elaiza 池田エライザさん
黒髪の女性 J 本山順子さん
となっています。
前作のSub/objectiveに引き続き、これはelaizaの心情を表わしていて、Sは主観的な自分。Oは客観的な自分であると考えられます。
Jという登場人物が出てくるのですが、現時点でこの人物の意味を断定できていません。
予想としては、
①Job(仕事)
②J casino (junko motoyama)
③jealous(嫉妬)
のどれかだと考えています。
理由は後ほど説明します。
モデルの撮影、カジノのディーラーの格好をしているエライザの描写が映し出されます。
とにかくエライザちゃんがかわいいです。
0:06~双子のおばけ(てるてる坊主かもw)が出てきます!かわいいです!
実は前作のSub/objectiveにも出演しているんですよ!そして3作目のSunrise(re-build)にも、、、!?
s(主観)とo(客観)が肩をぶつけ、殴りあうシーンになります。これは自分の中のS(主観)とO(客観)がどちらが本当の自分なのか葛藤している様を表現していると考えられます。
Oが少額のチップをちまちまベットをして、負けている様子が伺えます。
エライザは美容室で隣になったJと出会います。そこでもらった名刺には
J casino
junko motoyama
と書いてあります。
これが何を表しているのか。冒頭に説明したJob(仕事)の場合、
・ぼくりり氏における音楽活動
・エライザちゃんにおけるモデルの仕事
になるのかなと考えています。
エライザがモデルの撮影をしている描写がときどき描かれているので、カジノは仕事中の感情を表現したものではないかと考えています。
J役の本山順子さんも本業はモデルさんです。本山順子さんを擬人化し、J(仕事)を表現するためにJの頭文字がつく方をキャスティングされたのではないでしょうか。
場面はカジノに戻ります。今度はSが持っていた全チップをかけるという大胆な行動に出ます。そしてエライザの協力によって見事に勝ちます。
2:30~SとOとエライザでいかさまの打ち合わせをしている様子が描かれます。3人はグルだったんです。Oが負けていたのもわざとだったようです。
このいかさまが何を表現しているかについてですが、特に深い意味はなく、O(客観)のようにちまちま動くよりも、S(主観)のように大胆に自分の考えで動いたほうが仕事が成功する。ということを表現したいのかなと思いました。
実際ぼくりり氏も音楽活動において、素晴らしいオリジナリティーを表現されているので、自分を出した方がうまくいっているのではないでしょうか。
2:34~Sが血を拭うシーンになります。Sub/objectiveでのエライザに刺されたあとのシーンですが、S(主観)は死んではいなかったという表現でしょうか。
2:39~ 私服のJがOを見つめています。
SとOが病室に居るシーンです。0:24~S(主観)とO(客観)が肩をぶつけ、殴りあうシーンの後ではないかと考えます。理由としては、殴りあうシーンでは手の甲に線が入っておらず、このシーンで拳を合わせたときに、線が描かれています。
Sub/objectiveの時にはすでに線が描かれていたので、時系列的には、この殴り合いから病室の一連が一番古いシーンなのではないかと考えます。
ただ線が浮かび上がるのは、2つで1つという演出で、2人がナイフで刺された後に入院した可能性もあります。
「痛ってえなあ」と呟いていてナイフの傷の痛みを指しているのかもしれませんが、顔の傷に絆創膏が貼ってあるので喧嘩した後の描写のほうが濃厚だと考えています。
さりげなくここにも双子のおばけ(てるてる坊主)いてかわいいですw
JがOをナイフで刺します。
OはSub/objectiveのMV時の格好をしているので、
・S(主観)はエライザに刺された。
周りの目を気にする自分に刺された。
・O(客観)はJに刺された。
仕事をする上で主観的な自分の方がうまくいくため、Oは必要ないとされ刺された。
と解釈します。
この時のJの感情についてですが、彼女はこのカジノのオーナーです。いかさまが分かっていれば、ディーラーであるエライザかセンスのあるS(主観)を殺しそうな気がします。
O(客観)を殺したということは仕事をする上でSの方がセンスがあり、Oは足手まといだと感じたという方が考えやすいです。
稼がれたら負けてしまうのには変わりないのですが、あくまで仕事という観点で物事をみていると考えます。
SとOが屋上にいるシーンになります。
ここではカジノで勝ったお金でハンバーガーを食べています。同じものを食べていることによって一体感を出しているのでしょうか。
そして屋上からお金を撒き、最後は置いて帰ってしまいます。最後お金にはこだわっていなかったということになりますね。
ぼくりり氏が音楽活動をする上でお金には執着してないよという事なのか、カジノでスリルをや成功を味わいたかっただけで、仕事にも同じような事を求めているのか、捉え方に迷いました。
エンドロールが流れ、完結です。
今回のCITIは考察が非常に難しかったです。おそらく捉え方は様々あると思います。
その中でポイントとなるJの考え方について僕はJob(仕事)またはモデルの仕事=Juncoとしているのではないかと考えました。
・Sub/objective
学校などの組織的な社会の中で生きるには主観を殺し、客観で生きる。
・CITI
仕事をする上で客観はいらず、主観で表現した方が成功する。
といった捉え方をしました。
jealous(嫉妬)の可能性も挙げましたが、これは周りから才能をうらやむ声が多く、どんどん天才的な音楽を発信しなければいけないプレッシャーで自然と客観的な自分は消えて行った。という考え方でした。
これも引退を表明したぼくりり氏の考え方に合っているのかなと考えたため、記載しました。
考察は以上です。
このMVは3部作になっています。
1.Sub/objective
2.CITI
3.Sunrise(re-build)
今回紹介したCITIは2作目です。
3作目のSunrise(re-build)についてはこちらの記事をご覧ください。
また、最後にもうひとつ紹介させて下さい!この楽曲の作曲者
ササノマリイ/sasanomaly
さんです。
この人もすごすぎるのでぜひみてみて下さい。
ちなみにリンクを貼った
Re:verb
はCITIと同じトラックなんです!
歌詞と主旋律が違うだけでここまで雰囲気が変わるんだなと思います。
MVの世界観も美しいのでぜひ!
以上、最後まで読んで下さってありがとうございました。
2018.10.15 ratchet