ぼくのりりっくのぼうよみ Sub/objective 歌詞の意味とMVの世界観

ぼくのりりっくのぼうよみ Sub/objective 歌詞の意味とMVの世界観

みなさんこんにちは!ブログの管理人

ラチェットです!(@ratchet0808)

 

この記事では

ぼくのりりっくのぼうよみ

Sub/objective

の歌詞・MVの意味

について考えていきたいと思います。

歌詞、曲、MVすべてが素晴らしいです。本当に大好きな曲です。

僕は歌詞やMVを初めて見たときに、理解するのに時間がかかったので、よく分からないという方の捉え方の参考になればと思って書いています。

あくまで個人的見解ですので、その点はご了承下さい。

歌詞

英語の部分を翻訳します。

わかりやすくするため、4分割にして考えたいと思います。

1/4

 

架けた橋 遠ざかり 遠回り
behave like a blindness
取り返しつかない所まで
一人ベットで毛布に包まり
告げる現実にgood-bye
数倍に膨らんだ悪夢
簡単に物事を投げ出し
no matter what I do
全て未来は決まってる
そんな振りをした

出典: sub/objective/

作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ

作曲:DAREI・ぼくのりりっくのぼうよみ

英訳 

behave like a blindness

behave like a ~  ~のように振るまう

blindness 失明 盲目

見えないように振るまう 

といった感じでしょうか。

no matter what I do

no matter どんなに

what i do わたしがやること

私が何をしようと 

となります。

ベッドのなかで、今の現状や未来に対する不安に悩んでいる、見ないふりをしている様子が伺えます。何をしようと未来は変わらないと悲観的になっています。

2/4

 

そして夜が訪れた
悲しみが空を覆った
放り出されたまっくらやみ
見失わないように心研ぎ澄まし
塗りつぶすグレーにna na na na
夜中にふと気づくisolation
なんか泣きたくなるな

Afterglow 照らすオレンジ
Afterwards 全て終われば
泣いたりしなくて済むのかな

I deceived other everyone

出典: sub/objective/

作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ

作曲:DAREI・ぼくのりりっくのぼうよみ

英訳
isolation
孤立
Afterglow 
夕焼け、名残り
Afterwards 
その後
I deceived other everyone
I deceived 欺く
other everyone 他のみんなを
僕は他の皆を欺いている
となります。

夜になると孤独や不安に襲われ、「全て終われば泣いたりしなくて済むのかな」という言葉は、非常にネガティブな表現に感じられます。偽りの自分に、皆を欺いている自分に悲壮感を抱いているのかなと思います。これは主観的な自分の考え、悩みであると考えます。

3/4

 

いつしかすり替わる一人称から三人称へ
二元論でしか世界を観れないのは哀しい
全てにapathyだから魂奪われて融ける
いつしか物を見ている自分を見るようになった
人からどう見えてんのか それだけ気にしてる
なんて素晴らしい人生だろう
“Check this!!””Check this!!”
叫ぶ自分をobjectiveに眺める
急にどうでも良くなって 投げ出す何もかも
そして拾い集める また泣いてるよ

出典: sub/objective/

作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ

作曲:DAREI・ぼくのりりっくのぼうよみ

英訳
apathy
無関心
Check this
これをチェックして
objective
客観的

「一人称から三人称へ」という歌詞から、客観的な視点へと変わったことを表していると考えます。

「人からどう見えてんのか それだけ気にしてる」これはいまの自分の本心

「なんて素晴らしい人生だろう」これは本心じゃないですよね。

ちなみに、”Check this!!はもう少し噛み砕くと、((ねえ!みてみて!))とみんなに興味をもってもらいたい、よく思ってもらいたいようなそんな気がします。

そしてそんな気に入られようとしている自分に嫌気がさして、投げ出したくなるけど、結局また演じて、悩む。その繰り返しなのでしょうか。

4/4

 

Daybreak また夜が明ける
Describe 僕を貫く
涙で何か変わるかなぁ
Daybreak また夜が明ける
Describe 僕を貫く
涙で何か変わるかなぁ
I deceived even myself…

出典: sub/objective/

作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ

作曲:DAREI・ぼくのりりっくのぼうよみ

Daybreak 
夜明け
Describe
描写、表現
I deceived even myself…
I deceived 欺く
other everyone 他のみんなを
僕は僕自身をも欺いている
となります。

夜が明けてまた朝が来る。泣いたら何か変わるかなって思うけど何も変わらず、また他人を欺いて、演じる自分がいる。僕は僕自身をも欺いていると呟いて締めくくられています。

他人の目を気にしてしまうことは誰しも経験する事だと思います。この曲はぼくりり氏のアーティストとしての悩みを表現した作品であると考えますが、現代の若者の悩みや心情にも非常に似通った部分があるのかなと思います。

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MV

続いてMVです。

2018年9月末の時点で380万回再生です。

このうち100回くらいは僕が見てます(笑)

このMV、とにかくかっこいいです。

この世界観に引き込まれます。

出演者

 

S       吉村界人

O       池田大

elaiza     池田エライザ

泥酔会社員  草なぎ洋平

通行人    ぼくのりりっくのぼうよみ

動画の最後にエンドロールが流れます。

そこに出演者の表記があります。

考察

 

白いパーカーを着ているのが  S  吉村界人さん

青いジャケットを着ているのが O 池田大さん

制服の女の子         elaiza  池田エライザさん

となっています。

ちなみにぼくりり氏も通行人で出演しています。1:44~

このMVでは主に S O elaiza の3人が出てきます。

しかし、これはelaizaの心情を表わしていて、Sは主観的な自分。Oは客観的な自分であると考えられます。

主観的と客観的というのは、本当の自分と偽りの自分と思って頂ければいいと思います。

例えば

みんなと話題を合わせるために別に好きじゃないドラマを見る。本当は本を読むのが好きなのに。でもドラマを見なければ話に入れない。ドラマの話はつまらないけど、楽しかったように話す。

このとき

主観的な自分
ドラマに興味はない。本当は本を読みたい。本が好き。本当の自分。
客観的な自分
みんなと一緒のドラマが好きなふりをする。人からどう見られているかを気にしている自分。

ちょっと分かりにくいですが、現代はなんらかの理由で偽りの自分を演じている人が多いのではないでしょうか。

自分 0:00~

都会のネオン、そこに佇むエライザちゃんがすごく美しいです。そしてイントロがきれい。本当にこの曲とMVが大好きです。

主観と客観 0:16~

S(主観)とO(客観)の描写になります。

泥酔した会社員から財布を盗みます。手の甲に書かれた黒い線、盗んだお金でハンバーガーを食べる。そしてスクーターで移動して戯れ、キスをする。

表裏一体でこの二人は2つで1つという事を表現しているように感じます。

主観と客観と自分 1:04~

エライザ(自分)が店を訪れる。この店が何かを表している可能性がありますが断言できるものが思いつかなかったです。

ただ気になるのは、最初は制服を着ているときはS(主観)がつまずいてポテトをこぼしてしまう。そのときO(客観)がすかさず手を差し伸べてくれます。そしてS(主観)はどこか哀しげな顔をしています。

そして私服で再び店を訪れます。このときO(客観)が包丁で指を切るシーンがあるのですが、どちらも痛がっています。ここでも一体感を演出しているのかなと思います。

この後店を閉めて外出するのですが、S(主観)とのシーンが多かったり、手を繋いだりするシーンがあったりします。

制服の時
S(主観)がポテトをこぼす。O(客観)が助けてくれる。
私服の時
O(客観)が指を切る。S(主観)と居るのが楽しい。

と捉える事ができます。これは制服の時は客観的な自分、私服の時は主観的な自分である事を表しているように感じました。

別れ 2:22~

一度曲が止まり、感情たちが別れを告げます。

エライザが寂しそうな顔をしますが、またすぐに会いに来てくれます。

”Daybreak また夜が明ける”の歌詞のあとに2人と別れているので、寝る前に2人と遊んでいた描写は自分の心の葛藤で、悩んでいた。

そして夜眠って一瞬お別れしても、朝起きればまたすぐその感情と向き合わなければならないという事なのかなと思います。

ときどき一人で悩んでいる描写も映っています。

決断 3:02~

また曲が止まり、制服を着て泣いているエライザが映し出されます。

そしてS(主観)をナイフで刺します。悩んだ結果、客観的な自分を選んだのでしょう。

そして都会の街に佇む描写、イントロと同じメロディーが流れます。美しいです。

ここで最初の映像を振り返ると、都会の街に制服(客観)で佇む描写、橋の上でS(主観)が倒れこむ様子が映し出されていることに気付きます。

エライザちゃんに刺された後のS(主観)が倒れこむ様子なのか。ただ黄昏て横になっただけなのか。血が見えないのと泣いてはいますがそんなに苦しい顔をしていないのでなんとも言えません。

ただ刺された=主観を封じ込んだという事だと思うので、血が出ていなくてもS(主観)はエライザがS(主観)を封じ込んだことが悲しかったのかもしれません。

そして冒頭ですでに主観を封じ込んだ自分を映しているので、この曲で表現したかった事は、生きていくために、主観的な自分を封じて、客観的な自分、人からどうみられるかという事を選んだのかなと感じました。

未来 4:00~

この作品は3部作になっていて、4:00~の描写は3作目のSunrise(re-build)の描写となっています。

動画の公開日時が

1.Sub/objective 2015.11.27

2.CITI 2015.12.30

3.Sunrise(re-build)  2016.3.7

となっていますので、構成が考え込まれた作品になっているなと感じました。

おわりに

あくまで僕の個人的解釈なので、正解ではないと思いますし、正解はそれぞれが感じ取った通りでいいと思います。

2作目のCITIについてはこちらの記事にて考察しています。ぜひ読んでみて下さい。

ぼくのりりっくのぼうよみ CITI 歌詞の意味とMVの世界観

 

以上、最後まで読んで下さってありがとうございました。

2018.9.30 ratchet

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